減災デザイン & プランニング・コンペ2022

header design

2022 重点テーマ

withコロナ時代の減災デザイン~新しい暮らし方のために

開催要旨

「減災」とは、避けることのできない災害に対し、その被害をできるだけ少なくしようとする考え方。このコンペは「減災」を推進するための発案・デザインを求め、2011 年から実施しています。10 回目となる今回は、今、世界が直面している「with コロナ時代」を、減災の視点で捉えることをテーマに含めます。

東日本大震災から10 年となる今年は、阪神・淡路大震災からは26 年。この四半世紀時間の年月は、日本国においては、災害に強い社会を構築するための知恵や実践を蓄積する時間でもありました。しかし今、異常気象の頻発化などによって、災害は私たちにとって、より身近なものとなってしまった感があります。そしてこの1年ほどは、世界が新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の蔓延と闘うこととなりました。災害と捉えうるこの事態は、今も収束の目処が立ちません。

災害とは「私たちの日常を、突如非日常に変える」もの。誰もがある日その時を迎える可能性年月があります。いざその時に、粘り強くあるためには、日常をいかに整えておくべきかという観点で「備え」を進めることが大切です。しかし今迎えているパンデミックはどうでしょう。すべての人の「毎日を非日常」とし、また逆に、いつまでも続くこの事態が日常であるとも捉えられます。すべての人が毎日を被災者として生きるような新たな日常は、どうあるべきでしょう。そしてこの最中に次の災害が発生することにも、私たちは向き合っていかなくてはなりません…。

このような時期を生きる私たちは、今、何を学び、日常をどのように整えるべきでしょう。また平時も、非常時も我が身の無事をどう維持しうるのでしょう。「デザイン」はこのテーマに向き合い、意義のある成果を生み出すことができるでしょうか。コロナ禍で私たち皆が受けた経験に学び、克服し、これからの備えにつなげていくために、デザインの力で貢献していければと願っています。

あなたの、アイディア、創造、探究した成果を求めます。


減災 × デザイン

「減災」とは…?災害への対策を表す「防災」に並ぶ新しい言葉として、近年使われるようになった概念です。決して抑止できない自然の猛威。しかしそこから私たちの被る被害を最小限に止めるためにできることは多様にあります。そうしたあらゆる工夫や行動を示している言葉でもあります。この考えを追求すると、自然災害は、いざ起こった時の対処ばかりでなく、日頃から私たちが普段の生活にどのようなことを取り入れておくことが効果的なのかを考えることの大切さが浮かび上がります。「減災」についての詳しくは、当ウェブサイトや一般情報でもご確認ください。

  • 芸術工学会ロゴ

    当コンペティションは芸術工学会が主催しています。

  • culumusロゴ
  • facebookロゴ